アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

押尾コータローのDVD

イメージ 1

押尾コータローのDVD「コンサートツアー 2007 “COLOR of LIFE”」

押尾ファンな僕ですが(同い年でファンというのもどうかと思うが)、ハッキリ言ってアルバムは買ったことがありません!その代わりと言ってはなんですが、DVDは全部買ってます。

この人の音楽は、「ほんとに一人で弾いてるんや」ってことがわからないと魅力半減なんですよね。アコギ好きな人にとっては、生演奏って当たり前だし、音を重ねるのはレコーディングなんかの録音の時だけっていう前提があります。だからこそ「ギター1本で伴奏+主旋律+パーカッション」の意味も出てくるわけです。

でも、打ち込み系のライブなんかが気にならない人にとって押尾コータローのやっていることは、たぶん理解できないと思います。重ねりゃええやん、何人かで担当すればええやン、とね。だから下手すると、大道芸人的な扱いをされてしまうんですよ。

奏法自体はことさら言うほどの新規性はないようですが、それを一般に広げた功績は称えられて然るべき。ギターという楽器の可能性をグッと広げてくれました。だから「ギターって、一人でもここまで出来るンやデー」のパフォーマンスは絶対に必要だとおもいます。

最初のDVD「ドラマティック・ライブ」なんて注文して1週間以上待ったのに、今では片田舎のショップでも新作で手に入るんですからね。すごいことです、ほんま。

楽曲の中では「あの夏の白い雲」がお奨め。

出世作の「戦メリ」や「ハードレイン」は欠かせないにしても、もはや「一人バンド紹介」は何度も同じ手品を見せられているようで…う~ん。

DVD前作「Chain of Friends?Panorama Tour 2005?」から深化した奏法は、ほぼ定着したようです。ストロークの伴奏と主旋律を組み合わせる部分、以前はデコピンのように中指薬指をはじく「影絵遊びの狐」のような構えだったのが、前作から人差指中指でシッペする感じに。

シッペ奏法に変更したことで、演奏中ずっとパーム(親指下の腹でギターのトップを「ドン」と叩いてバスドラの音を再現する奏法)でリズムを作ることが可能になっているようです。そのぶん、伴奏と主旋律の分離が多少曖昧になっているのは残念だけど…。もう、コピーは完璧ムリっす。

「あの夏の白い雲」だけ、ちょっと楽譜をチェックしてみようかな。