アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

加賀の潜戸は灯台もと暗し、なのだ。

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ある晴れた日曜日、妻と一緒にラーメンを食べにいったついでにちょっとドライブ。目的地は国指定の景勝地加賀の潜戸(くけど)」です。

出雲国風土記には佐太大神の生誕地として記されているそうで、日本海に面した海中洞窟として知られています。ま、僕は知らなかったんですけど。。。というか「なんかあっちの方に行くとそれっぽい岩場があったような気がしたなぁ~」という動物的直感(無計画という)で車を走らせます。

しばらくは日本海が見えるいい具合のドライブ・コースだったんですが、カーナビが示す「潜戸鼻」に向かう道は対向車がきたら諦めるしかない細道。このさきに観光地があるとは絶対におもえん。

不安度100%で進むと、少しだけ開けた場所に10台近く自動車が止まっています。な、なんやぁ。ちゃんと人がくるんやん。車から降りてあたりを見回すも、景色がいい場所もなく、いるはずの人影もなく、「魚つき保安林」いう意味がわからん看板があるだけ。どういう保安林やねん。

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その先にケモノ道のような細道を発見。そのとき2人のおじさんが林の中から現れたので「この先には何があるんですか」いうて聞いたら「何にもないで」と返事。「なんか景色がきれいとか…」とツッコムと「海、やな。海があるだけ」だそうです。

せっかくなので妻と一緒に林の中に入っていきました。

すると視界が開けて、きれいな日本海が見えます。下の岩場には釣り人。なるほど、釣りに来てたんか。さっきのおじさんは、釣り道具は持ってなかったが(?)。

妻「そこには何があるん?」
僕「海の中に洞窟みたいなんがあって、神話っぽくて、ええ感じらしい」
妻「そしたら、もうちょっと先まで行ってみよう」

とうとう、ゴール地点っぽい灯台にたどり着きました。うわ~~きれいな海やなぁ、洞窟はないけど。この下の岩場にも波がダバダバ打ち寄せていて釣り人が竿をたれていましたが、僕ら夫婦はラーメンを食べに出て来ているのでサンダル履き。岩場を降りるのはあきらめて、もと来た道を戻ります。

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僕「あのへんの岩場な感じ、ええ感じなんやけどな~」
妻「向こうの入り江にも岩があったから、そっちのほうちゃうん?」
僕「そうかもしれんのぉ~」

自動車に乗り込んで帰る途中、「潜戸めぐり遊覧船のりば」いうのを発見。そうか、船に乗って見に行くような場所なんか。納得しました。ほんでもって後日調べてみると、僕がイメージしていた海中洞窟は「潜戸鼻」の「灯台」の下、だったようです。

灯台もと暗し。。。。ことわざがここまで胸に沁みたのは初めてやなぁ~~。

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