アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

食中毒体験談1

うどんとは関係ないんだが、突然、食中毒体験談を書きたくなった。そういうこともある。

僕の食中毒デビューは華々しい。新聞沙汰になった。「修学旅行で集団食中毒」←これが読売新聞地方版の見出し。中学3年生の修学旅行は、北九州二泊三日の旅でござった。旅行自体はね、つつがなく無難に終了しましたよ。で、疲れをとるために翌日に休みを挟んで通常授業に移行する、という流れ。僕は身体を動かすことが嫌いなイケスカネェ子どもだったので、帰宅した翌日に微熱が出たのも、自分が貧弱なせいだと思ってた。

ところが、である。休み明けのクラスには空席が五つ。他のクラスも同じような状況で、当時、40人学級で11クラスあったから、60人程度が欠席している異常事態。っつって、先生達が緊急会議しているそばから、早退者が続出している。結局、学級閉鎖ならぬ学年閉鎖となり、翌日の新聞にのったのが前述の見出しだった。

あ、俺も食中毒なのか。

いやいや、激しい子は上や下への大騒ぎになったうえ、保健所の検査に協力して大変だったらしい。そんで、保健所から「お礼」として「ノートと鉛筆」をもらっていた。この時代、なにかしら学校からのご褒美っていうと「ノートと鉛筆」だったな。でも、そこまでサルモネラにこてんぱんにされた片山君は、野球部でも実績のあるスポーツマンだった。胃腸と筋肉は関係ないということか。

帰りの新幹線のなかで食った弁当が原因だろうという大方の見解はみごとにはずれ、十ヶ月の調査期間を経て明かされたのは、最終日の昼に食した「トンカツカレー」のトンカツが原因だったということである。そりゃ、引率者をあわせれば500人の食事である。並べてる間にいたんでいったという、なんともお粗末な原因だったようだ。

その後、出身中学校を聞かれると必ず「あぁ、修学旅行で集団食中毒のとこ?」と切り替えされるのであった。