アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

雑誌情報のウラ話vol.3

なぜ、チョウチン記事だと言い切れるのか。

それはタイアップ広告の場合、
必ずゲラ刷り(初校)でメーカーもしくはお店の
チェックが入るからです。

通常の広告というのは、雑誌編集部は作っていません。
別の広告代理店などがスペースに合わせた
完全原稿(あとは刷るだけの状態)を制作し、
広告主のチェックを経た後で、印刷所へ直接入稿されます。

僕が雑誌のページを制作していた頃、
自分の担当ページのトイメンに
派手ダサな広告が入っていることに出来上がってから気づく、
といった調子です。

編集企画でメーカーを取材したり、楽器屋の紹介をする場合、
広告収入はほとんど発生していません。
(素人目には、それがタイアップかどうか区別はつきませんが)

このような記事は、雑誌ができあがった後に、はじめて
メーカーや楽器屋が目にすることになります。

つまり、タイアップ広告は事前にチェックが入るぶん、
編集やライターが書いた細かいニュアンスまで、
ダメ出しがでるということ。

例えば、ライターが次のように書いたとします。

「Aギターは、余分な鳴りを抑えたフィンガー・ピッキング重視の機種」

決して悪口ではありませんし、ギターの特性が伝わってくる文章です。
しかし、クライアントは部分的にだめ出しします。
例の場合だと、「鳴りを抑えた」という言葉だけに反応して、

「Aギターは、フィンガー・ピッキングを重視しつつも汎用性に優れた
 タイトな鳴りを実現した機種」

と、いうふうにアカが入るのです。
で、こんなことを繰り返していると、文章の前後があわなくなって、
「わかったようでわからん」という「雰囲気オンリー」な記事に
なっちゃうんですな。

タイアップ広告、充分に気をつけてください。