アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

気になるGuild G-312 12弦 '77

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【2007.1.30現在】
なかなか取り上げるタイミングが見つからなかったんである。

舶来ギターといえば、マーチン、ギブソン、そしてギルドが3大メーカーで知られていて、まごうことなき「御三家」だったんである。マーチンやギブソンに比べると、ギルドは一歩ひいた感があって、こだわり派か天の邪鬼なギター弾きがよく抱えていたものだ。

ギルドのギターは、重い。

たぶん、若干オーバービルドの傾向があったのだろう。「鳴りやすい」と「丈夫」というのは相反するわけで、ギルドは丈夫さを重視していた時期が長い。ツラのわりに繊細な音作りなのだ。それが功を奏したのが12弦ギターの分野である。

12弦ギターのなかには、張力に負けてネックが曲がったものや、トップが無惨に腫れ上がったもの、アジャスタブルロッドがねじ切れているものも見たことがある。とかく12弦ギターは強度的に不安な楽器なのだ。ところがギルドの「若干オーバービルド」の方針が丈夫で長持ちの12弦ギターを生み出した。

12弦といえばギルド、と呼ばれる由縁である。

現行のギルドはフェンダーの傘下になって、イマイチどこへ行きたいのかわからない。しかし、1977年であり、ギルドお得意の12弦であり、価格が20万以下というのだからお買い得感は高い。
【追記:2007.1.31にホールドされました】

ブルージーコーポレーション
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