アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

N島くんの墓参り、なのだ。

先月、高校時代の同級生だったN島くんのお墓参りに行った。

N島くんの訃報は、彼が亡くなってから十日以上もたって知ることになった。卒業20周年を記念して開かれた同窓会の1週間後、彼は信号待ちの自家用車のなかで心筋梗塞で倒れ、帰らぬ人となった。

墓参りの当日、ちょびっち不良だったKくんから「車で迎えに行ってやる」と連絡が来た。同窓会で久々に会った彼は、見るからに「そのスジの人」になっていたのだが、実は真っ当な会社の社長さんである。。。たぶん。

約束の時間よりも少し早く実家の前に止まったKくんの車はベンツ。…ん~、ガラ悪いな~。けど、早めに到着するあたりが、ワルになりきれん叩き上げの社長を感じさせるぞ。

分譲が始まったばかりの新しい墓地。風のぬける高台である。

おっさん五人は無口になった。蝉の音、虫の声が聞こえる。まだ墓石はなく、仮の社(やしろ)のなかに位牌があった。Kくんがしゃがんで手を合わせ、位牌の裏に目をやると、たしかにN島くんの名前が書いてある。不思議なもので、彼が本当に死んだんだという実感が初めて湧く。

僕は来て良かったと思った…いろんな意味で。

そのあとはお決まりの飲み会に。ガラの悪い飲み会だったけど、退学になった子の消息だとか、先生のうちの納屋の放火は誰々の仕業だとか(汗)、あまり徒党を組まず麻雀に没頭していた僕の知らないことばかり。

高校時代の僕の立ち位置を改めて感じたというか、主観的な映像だった多くの思い出が、俯瞰する映像にかわったというべきか。。。とにかく、そんな感じの墓参りだった。