アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

気になるDoolin Double-Cutaway '99

イメージ 1

【2007,10.31現在】
クラシックギターに見られるように、ギターのネックとボディは本来、12フレットで接続されるものでした。12フレットは、ギターに張られた弦の長さのちょうど真ん中の寸法です。鉄弦ギターをMartin社が開発する過程で、14フレットで接続されるものが増えていき、次第にそれが主流となります。

一方、共鳴箱を必要としないエレキギターは、ハイフレットを多用することもあって、ソリッドボディを極限まで削り込んだモデルが生まれます。おそらく、このエレキギターのカットに影響を受けて、アコースティックギターにもハイフレット部のボディを削り込む「カッタウェイ」モデルが出現したようです。

演奏技術のイノベーションやスタイルの変化によって、楽器そのものの形態が変容していくんですね。

さて、あまり馴染みでないDoolinというギター。プロのギタリストとしても活躍するオレゴン州の個人制作家によるギターだそうです。年間20台から24台しか作らないとは。。まぁ、ギター製作だけで商売にしようという気はないようですねぇ。元々、エレキギターのプレイヤーとのことですが、おそらくはその演奏スタイルを再現するために、低音弦ハイフレットもカッタウェイなんですね。

かなり作りも良いようですが、値段はルシアーものとしては驚きの価格設定です。っていうか、30万以下でこの作りは信じられないんですけど。。。。試奏してみたい。

ホーボーズ
http://www.hobos-g.com/index.htm