気になるYAMAHA LL-66 Custom '06
【2009,9.9現在】
蒔絵というのは、漆芸技法のひとつです。うるしに顔料を混ぜて着色した「色うるし」で絵を描き、乾かないうちに上から金粉などの粉を蒔いて定着させています。
見た目も凄いんですが、まあとても手間がかかってる。
人間国宝に師事した僕のかみさんも「漆が乾く」と習慣的に言ってますが、そもそも漆が固まるのは「乾く」のとはちょっと違う。漆が固まるのは空気中の水分と反応するからです。だから極端な湿気が必要。
塗ったばかりの漆器は「室(むろ)」という箪笥のような箱に入れて、霧吹きで水をまき、湿度80%以上の加湿状態で硬化するのを待つのです。不思議ですよね、水分で「乾燥する」ってね。
ここでピンときた人もいるでしょう。
ギターに加湿状態は危険です。トップや力木が変形するおそれがある。そのため極力ダメージがないように調整しているはずです。そのあたりYAMAHAの技術と漆芸工房とのコラボレーションの成果ですね。
新品価格は252万だったそうですが、150万台ならお買い得、か?