アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

香川最西端うどん、上戸。

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基本的に美味しい店のリピーターと化し、挑戦を好まないエセグルメな僕でも、そろそろ100店強のうどん屋を訪れている。それでも、まだ香川県下には700店以上の未訪店があるというのだから途方もない。

まさに恐るべき讃岐うどん

2013年、麺通団の田尾サンが中心になって、香川県下のうどん店500軒以上で食べ歩いた強者50人に「私が好きなうどん店」のアンケートをおこなった。ベスト20のなかには、僕がまだ未訪の店が3軒。

その3軒すべてが三豊方面の店。妻の実家が高松市の東なので、どうしても西のお店に行けていない。ということで、今年の帰省で訪れたのは、香川県最西端の人気うどん店「上戸@香川県観音寺市」である。

お盆明けの月曜日、朝6時から店を開けるのを確認して、高松自動車道を50分。大野原インターから西へ15分ほど走ると、JR箕浦駅という一日20人ほどが利用する無人駅があり、その脇に「うどん」の看板。

ケンコバ似の大将が、良く通る太い声で挨拶してくれる。

妻はかけ小、僕は冷やかけ小とかけ小の二つ。そこにドでかいゲソ天を発見してお勘定。で、勘定しようとしている妻に、慌てた表情の女性店員。

店員「あ、あ、お客さん、かけと何でしたっけ」
僕 「ええと、かけと冷やかけです」
店員「あ、っと作り直します」
僕 「え、これ、ぶっかけ?」
店員「そうです、間違えてます」
大将「すぐ作りなおすけんな、ごめんな。昨日までお盆営業でてんてこ舞いでな、ほんで明日からお休みいただくけん、頭がぼけとったわ」

てな感じで、すぐに冷やかけをいただき、間違ったぶっかけは大将が「こんなことでもないとなかなか食べんけんな」と言いながら、常連客と相席で食べ始めた。

さて、うどん。お出汁はいりこの効いた美味しいもの。冷やかけ出汁はレモンが添えてあってすっきり飲めるが、出汁の旨味は熱い方がより感じられる。麺は太麺でグンと腰があってグッド。

これは相当いいうどんである。

大将は「もう最近、寝ても疲れがとれんが。昔のようにはいかんで」とオーダーを間違えたことを苦にしながら、ぶっかけを食べているのであった。