香川最西端うどん、上戸。
まさに恐るべき讃岐うどん。
ケンコバ似の大将が、良く通る太い声で挨拶してくれる。
妻はかけ小、僕は冷やかけ小とかけ小の二つ。そこにドでかいゲソ天を発見してお勘定。で、勘定しようとしている妻に、慌てた表情の女性店員。
店員「あ、あ、お客さん、かけと何でしたっけ」
僕 「ええと、かけと冷やかけです」
店員「あ、っと作り直します」
僕 「え、これ、ぶっかけ?」
店員「そうです、間違えてます」
大将「すぐ作りなおすけんな、ごめんな。昨日までお盆営業でてんてこ舞いでな、ほんで明日からお休みいただくけん、頭がぼけとったわ」
僕 「ええと、かけと冷やかけです」
店員「あ、っと作り直します」
僕 「え、これ、ぶっかけ?」
店員「そうです、間違えてます」
大将「すぐ作りなおすけんな、ごめんな。昨日までお盆営業でてんてこ舞いでな、ほんで明日からお休みいただくけん、頭がぼけとったわ」
てな感じで、すぐに冷やかけをいただき、間違ったぶっかけは大将が「こんなことでもないとなかなか食べんけんな」と言いながら、常連客と相席で食べ始めた。
さて、うどん。お出汁はいりこの効いた美味しいもの。冷やかけ出汁はレモンが添えてあってすっきり飲めるが、出汁の旨味は熱い方がより感じられる。麺は太麺でグンと腰があってグッド。
これは相当いいうどんである。
大将は「もう最近、寝ても疲れがとれんが。昔のようにはいかんで」とオーダーを間違えたことを苦にしながら、ぶっかけを食べているのであった。