アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

かけ小,上原屋本店。

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妻が住んでいたアパートの近くに,裏道に面した一軒のうどん屋があった。

そのうどん屋はブームの最前線を行くことはなかったが,セルフ形式やオプションなどのすべての点において平均点を上回っていた。栗林公園という観光地のすぐ近くにありながら,裏道沿いの店舗で,5台程度の少ない駐車スペースが難と言えば難だった。

その店が数十メーター先の表通り沿いに移転してもう何年になるだろうか。前回訪れたのは旧店舗で,2008年のことである。

今回,新しい店舗へ訪問,「上原屋本店@高松市栗林町」である。

開店後間もない時間のはずだが,駐車場は満車。なんとか一台分のスペースを見つけたが,直後に表の中央通りの左車線にスペース待ちの渋滞ができるほどの人気である。

旧店舗に比べると店内は格段に広くなっており,聞いていたとおり「動線」が良くなった。

客がオプションを取り,うどん玉をもらい,会計し,玉を温める動線はセルフうどんの肝である。しかし,ブーム以前から営業している昔ながらのセルフ店は,店舗の関係から必ずしも合理的な動線になっていない。

例えば,朝5時からの営業で人気の「中西」は,うどん玉をもらって勘定を払うその先にオプションが置いてあり,初心者はたいそう慌てた。今ではココも新店舗で改善されている。有名店で動線の悪さなら丸亀の「中村」もそう。ここは大将がほとんど客席側で誘導しているw。

で,新しい上原屋本店は自分でうどん玉を温め,蛇口から出汁をかける「完全セルフ形式」を維持しながら,動線を改善した。観光客も戸惑うことなく,スムーズに流れている。

さて,お味のほうは。

そうなあ。平均点以上だった麺は平均点くらいになってるかなあ。2008年の写真と比べると,それほど麺質が変わってる気はしないのだけど,うどんそのものの味が一本調子というか。資本系っぽい合理的な店舗改装にともなって,うどんも資本系っぽい味になってるような気がするんですが。

昔,それほどウリにしていた記憶のない七味唐辛子。こちらは山椒の比率が高く,こだわりを感じます。天ぷら類はその場で揚げるだけあって,カリカリで美味い。

営業時間も長くなってるので,製麺工程自体が昔とは違うのだろう。なかなか難しいところだなあ。