年季のセルフ、前場製麺所。
すでに胃袋の中には、うどん2玉に卵1玉が入っている。
そろそろ最後の一杯を食して瀬戸大橋に乗らなければ。。。と、坂出方向をめざして移動中、ひさしぶりに野生の感が「ビキビキビ~~ン」と何かを告げた。妖怪アンテナならぬ、うどんアンテナである。
異様な貫禄の店舗、そして覚えのある屋号。とっさに駐車場にクルマをすべり込ませる。店内はやや薄暗いなかに昭和の雰囲気を残している。なぜか天ぷら棚の向こうからおばちゃんが顔を出して注文をとる。
セルフ形式らしい。
僕にしては珍しく、なんの事前情報もないまま訪れたので、うどん1玉は良いとしても、普段なら手を出さないかきあげをとってしまうあたり、相当あせっていたようである。
テボで温めて、タンクからダシをかけ、お勘定。
ずるっと食べる。あ~~懐かしい、やさしいうどんである。なんだかガツガツうどん屋を回っているのがおかしく思えてくるほど、日常的で胃に染みわたるうどん。かきあげはもう少しカリッときて欲しいが多くは言うまい。
店の壁には「くりくま小学校六年まえばくん」が調べたうどん研究が大々的に貼り出されている。そこでやっとこの店が「恐るべきさぬきうどん」掲載店だと思い出した。
くりっくま、くりっくま、くりっくまー、のうどん屋だったか。。。しかし、茶色に変色したうどん研究をみると、まえばくんはすでにおじさんになっている気がするのは僕だけ?