アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

ペーパー・アコギ計画vol.3

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なんだか子どもの頃、小学館のふろくをワクワクしながら作ったことを思い出しますね。
コアなペーパー・クラフトのファンから見れば稚拙に違いないですが、
「欲しいものは自分で作る」っていう意味では、ゼロから設計してるわけで、
僕もそこそこ大人になってるんですね。ほんまか?

【接着】
さて、きれいに切り出した部品を接着します。元来、面倒臭がりの性分なので、
なるべく簡単に組み立てられるように設計してます。
ヤマトのりやセメダインは「面倒」なので、すべて両面テープで接着できるようにしてるんです。

とはいえ、ギターといえば流麗な曲線が魅力なわけで、そこが再現できなけりゃ意味がない。
結果、トップと側板は小刻みになってしまう。ま、我慢しよう。

でもね、見てもらえばわかりますが、のりしろ同士をきっちり合わせると
歯車がかみ合うように調整してます。我ながら良い設計だ。
理数系の人なら曲線から長さを割り出したりするんでしょうけど、僕の場合は、
実際に白紙の紙を巻いて長さを割り出すといういい加減さ、アナログさだったりする。

ピンセットを使って、両面テープの台紙をはがしては接着…を繰り返します。

このピンセット。僕が大学2年の時、デザインの授業で購入したもの。
教官が「デザイナーの道具は、良いものを使え」ということで、
ドイツ製のBONNYというメーカーのピンセットです。かれこれ20年選手。

ピンセットの先端部分は、金属(製図器)用の砥石を使ってピンピンにとがっています。
開き具合も調整しています。ものづくり系の道具は、買ったままでは不十分。
自分用に調整して始めて使えるようになるんです。

最近ではデザインに製図器を使うことはないですが、アナログな道具は
自分の感覚を「研ぎ出して」くれます。

次回は「箱」にしちゃいますよ。