アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

風風ラーメンの辣々麺

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昨日、「塩や@松江市」に行ってみたら、定休日でもないのになぜか閉まっていた。仕方がないから、斜め向かいにあるフランチャイズ「風風ラーメン@松江市」を訪れた。

仕方がない、というのも失礼な話だが、基本的に業務用スープで品数を多く揃え、際立った個性よりも割り切ったラーメンを提供する店だから、個人経営の自家製スープで勝負する店とは守備範囲がそもそも違う。

漫画喫茶とみまがうほどの大量の漫画もこの店の方針で、客の回転よりも客単価を重視している。昼時などは食べ終わった後に漫画を読んでくつろいでいるサラリーマンが多く、12時半なんかの中途半端な時間に行くと座れないこともあるほど。

この店は「焼きめし」が美味しい。

ラーメンのセットについた作りたての半・焼きめしが美味しいことに気付き、この店に行くときはもっぱら「焼きめし大盛り」だけを注文する。時々、同じ注文をする人がいて、たぶんお互いに「あいつも分かるヤツだな」とほくそ笑んでいる。

さて、この日はつくづくラーメンが食べたかったので、辛いラーメンの旗をみて「ええと、辛いやつを」と注文した。すると「相当辛いですが、よろしかったですか?」と女性店員。「よろしかったですか?」の過去形にイライラしつつも、「大丈夫です」とだけ告げた。

で、あまり出ないメニューなのか、結構待って饗されたのが「辣々麺(からからめん)」。スープのない「油めん」の亜流で、太いちぢれ麺に辛みそを主としたタレが絡めてある。たっぷりの白髪ネギにキュウリ、挽肉の辛みそ炒め(担々麺のうえと同じか)がのっていて、鷹の爪をこがしたもの、一味と山椒の香辛料がふりかけてある。

辛すぎる。。。。

タレの絡んだ麺が辛いのは良い。しかし、だ。白髪ネギが辛い、肉のミンチも辛い、オマケに香辛料のかかったキュウリも辛い。どこにも味覚を休ませるところがなく、辛みも一本調子の平坦さ。

辛いモノが好きな僕から言わせてもらうと、「辛いから食う」んじゃないんよ。わかる? 美味いモノに辛みがプラスされてるから食べるんよ。ココイチのカレーやて、ベースのカレーが旨いからもっと辛くして楽しむんやし、うどんにかける唐辛子だって、うどんの出汁が旨いからかけるんやん。

パスタ的な麺の扱いは評価できるから、もっとメニューとして研究して欲しいね。もともと「油めん」はスープの旨みからは手を引いて、タレの味だけで旨みを出そうとしているのに、そこに辛みだけ足しても担々麺的な旨みは得られんわなぁ。次回に期待。