アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

「あつあつ」、宮武うどん店。

イメージ 1

仲南の山内うどんで2玉食べて、さらにおかわりしたいのを我慢した僕は、S級店にして宮武ファミリー総本山「宮武うどん店@仲多度郡琴平町」の駐車場にクルマをとめた。

正月五日、営業開始の朝ゆえに行列がひどければ、あきらめるつもりで。。あ、ラッキー!行列はない。

田んぼと民家に囲まれたどうみても「人んち」のこの店にはいくつかの「キーワード」がある。ざっと並べてみよう。何が何でもはずせないのは「あつあつ、ひやひや、ひやあつ、あつひや」という麺とダシの組み合わせ。新規のうどん屋やつけ麺業界で使われはじめたこの呼び方は、この店発祥。

「宮武ファミリー」も讃岐うどん通のキーワード。宮武と「山内うどん@仲多度郡まんのう町」と「松岡@綾歌郡綾川町」は親戚関係、「あたりや@高松市」は山内の弟子にあたり、この四件すべてがS級指定の有名店である。松岡のみ「あつあつ…」の呼び方は使っていないが、どの店も藤原屋の天ぷらや舌代後払いなどが共通している。

そう、藤原屋の「巨大げそ天」もキーワード。下味がついたコロモがブ厚い、しっとりとした天ぷら。小西真奈美の顔くらいあるヤツ。。。宮武のおやっさんの「暗算」もはずせない。このあたりは映画『UDON』で紹介されている。

んで、もう一つのキーワードが「手切り」。

あつあつの小を注文してカウンターに座ると、目の前でおやっさんがうどんを切り始めた。讃岐うどんでも麺切りは専用の裁断機を使うところや、麺切り包丁と台座が一体型の「タンタンタン」と反動を利用してずらしていく専用台を使っているところが多い。

宮武のおやっさんは…ふつ~にキャベツ切るみたいに左手をそえて切っとるがな。

ほんでもって、切ってる途中で舌代の「暗算」もせないかんから、あっ、そこえらい太くなっとるで! 気にしないようである。かくして宮武独特の田舎風手切り麺が完成するのであった。。。。

お味も、もちろん最高! 今度はいつものように「あつあつ小とひやひや大」を食べるから。な!

【追記】
この内容がFM香川『続・麺通団のうどラヂ!』第74回放送「団長にあえるうどん店&琴平町『宮武うどん店』大将の謎」の巻」でお便り紹介されました。


讃岐うどん遍路 宮武うどん店
http://www.shikoku-np.co.jp/udon/shop/shop.aspx?id=6