アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

逃げ出すうどん、松岡。

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この店の「かけうどん大250円」は、麺が逃げ出すんである。

国道32号線は綾川町の、道の駅滝宮の交差点を南に一本折れた少しばかりわかりにくい場所にある。うどん通ならまず知らぬ者はない、宮武ファミリーの一角「手打ちうどん松岡@綾歌郡綾川町」。

宮武系は「田舎うどん」の代名詞として通りがよい。田舎うどんとは何ぞや。

その壱、モチモチではなくビシッ。その弐、エッジが立った太めねじれ。その参、重量感のある固いほどのコシ、などが共通していると思う。モチモチしてビョ~ンと伸びるうどんとは対極に位置する。

午前10時の開店時間に到着すると常連さん1名が先客。

さっき「たむら@綾歌郡綾川町」で一杯食べてきたんやけど、僕の大好きな宮武系で1玉ってわけには、いかんやん? もちろん「大」にしましたがな。。。今頃、市内の美術館で仕事をしている妻も「ええなー、松岡、ええなー」いうてたんで、妻のぶんも食べておきます。

そしたらドンブリに満タンのうどん。。。ガッと箸を入れて食べにかかると、ぴろーーん。

箸の体積ぶんのうどんがドンブリからはみ出る。そのぶん食ってしまえと、ズルッといく。宮武や山内に比べると弾力が先に来て、そのあとにズシリとしたコシがくる。。。う、うまい。

ぴろーーんとドンブリからはみ出した麺。弾力がありつつもビシッとしてるもんだから、スルスルスルッとテーブルの上を逃げ始めた。。。まずいぞ、これではウナギと同じではないか。半分、口に入ったうどんも何とかせんといかんし、テーブルに逃げ出したヤツも何とかせんといかん。。。。

開店直後の綺麗なテーブルでよかった。。。ちゃんと全部、吸い込んだけんの。

かけだしは繊細かつ上品、宮武系では異色のダシ。さすが松岡。ちなみに「まつおか」は讃岐のイントネーションでは「つ」ではなく、「ま」を強調する。ぜひ言ってみてください。

新しく増設した駐車場にクルマを止めると、松岡さんの自宅玄関を越えて店舗に行くことになる。店を出ると、はじめてらしきお客さんが、松岡さんちの玄関を一生懸命、開けようとしていた。



讃岐うどん遍路 手打ちうどん松岡
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