取材拒否の有名店、イレブンフーズ。
もう何年も前から気になっていた店がある。
テレビや雑誌では紹介されない取材拒否の店にして、行列のできるラーメン店。美味いだけなら触手は動かない。聞かれるまで注文してはならんとか、勘定はザルのなかへとか、その怪しさがそそる。
わざわざ途中下車して歩く元気のなかった僕が、品川にホテルをとったのだから仕方がない。覚悟を決めて品川駅から歩くこと20分。路地にみつけた怪しい店は「イレブンフーズ@品川区東品川」。
平日の午後2時すぎ。中途半端な時間だけに先客は2名ほど。
水をくんでいると、オヤジさんが「麺は?大?」と速攻で聞いてきたので、「ふつうで」と告げて着席。お世辞にもキレイとはいい難い店内を見渡す。。。年期が入ってる。笑)黒電話とか。。。
そのうえ、オヤジさんの手がブールブル震えてるんで、大丈夫かなぁと心配になる。
しばらくして饗されたラーメンやいかに。
が~~ん、う、ううまい。なんだ、このやっつけ感漂うラーメンの美味さは。
スープは独特のコクでなんと表現したらわからんが、ぶつ切りで投入された生タマネギが豚の甘さを引き締める。やや平たい太麺は茹で加減も良く、腰もあり美味い。
昼時に行くとややのび気味になるのが標準と聞いていただけに、ラッキーな時間帯だった。
チャーシューはとても柔らかく、しかもあまりしつこくない。わかめ、キクラゲも食感が変わっていい感じ。や~、やられたなぁ~。最近の「料理ですよラーメンは」的な方向とは真逆だが。
恐れおののいていた妻も、美味いといいながら完食したのであった。