アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

県産小麦100%、うどん田中。

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2010年大晦日から2011年の元旦にかけて、山陰は雪害がひどかった。

僕はといえば、30日に岡山の実家に移動していて実害はまったくなかった。が、知人のなかには帰省途中、バスや自家用車の中で二泊することになった者もいる。

ちなみに某コンビニの配送トラックの運転手が、立ち往生したバスの乗客におにぎりを配って回ったという美談。ツイッターを中心に話題になり、全国紙のニュースに取りあげられたが、そのツイートの張本人が僕の知人だ。

さて、その東京在住の可哀想な子が出雲の実家に40時間かけて到着したころ、僕は瀬戸大橋を渡っていた。

正月二日であってもなんとかうどんを食べようと画策。発見したのは「うどん田中@高松市林町」、県産小麦「さぬきの夢2000」を100%使用したうどんで知られる店である。

イメージ的に讃岐うどんは県産小麦の比率が高いように思うが、そのほとんどはオーストラリア産を使用している。そうした状況を改善する取り組みとして、品種改良されたのが「さぬきの夢2000」である。

が、この小麦は水を加える比率(加水比率)の許容幅が狭いため、技量のある職人でないと安定してうどんが打てないという課題を残した。ブレンドするなど工夫するうどん店のなかで、この田中は100%にこだわるという。

その意気込みやよし。

とり天ぶっかけうどんを注文。この店はいわゆる「一般店」、客が席に着き、店員が配膳してくれるタイプのお店だ。セルフの店に比べて値段は少々お高めだが、そのぶん、うどんも天ぷらも湯がきたて、揚げたてである。

うどんは写真よりもやや黄色味をおびて見える。表面はつやつやで角は丸く、断面がX型の麺。つるっと表面が滑る感じでのどをとおるが、腰もしっかりあってビックリ。系統としては池上の麺に似ているかも。

丁寧に作られているのがよくわかる、上質のうどんだった。