アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

期待の新星、支那そばかつみ。

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めまぐるしく開店と閉店を繰り返すラーメン業界とは、かくも熾烈な業界なり。

イオン菅田店東にある小さな貸店舗は、5年ほどの間に「ごん太」「ラーメン大學」と二つのラーメン屋が、入れ替わり立ち替わり開業しては閉店して行った。

4月末日、その店舗にまたしてもラーメン屋が入ったという。「支那そばかつみ@松江市菅田町」である。

店舗は居抜きの、L型カウンター10席程度である。ここまでは正直、大して期待はしていなかった。新規店の様子見、日常の昼食に使えるか否かを値踏みするつもりだったのだ。

メニューを見て「おや」と思う。

支那そばは黒だしと白だしの二種類のみ、そこへワンタンのトッピング程度の簡素なもの。要するに出汁は一種、タレ(黒白と呼んでるもの)が二種で、手広くやらずにしっかり作る感が漂っている。

初日に黒だし、日を変えて白だし大盛り(写真)を頂いた。

スープは動物系と魚介系のバランスがよいスッキリした口当たり。化調は使ってるとしても、かなり抑えた自然な味わいである。チャーシューやシナチクなどにも配慮がある。

黒だしは醤油ダレのスープでやや苦みを感じる大人向けの味。白だしは見ため塩ラーメンのようだが、薄口醤油ダレを使っている。黒に比べると苦みがなくマイルドで食べやすいが、塩分はこちらのほうが多そうだ。麺は断面が四角になるタイプ。手で揉んだややねじれ。するするっと食べられる。

店主は和食厨房の経験者との情報もあり、丁寧な仕事に納得する。この店は流行る気配が漂っている。混雑する前に一度食べておくことをお勧めしておこう。