高架下のこだわり,篠寛。
職場のグルメな先輩が「最近,出雲の高架下のラーメン屋が熱い」とのたまう。
のたまう,という字は「宣う」と書き,これは「ご託宣」を意味するわけだから,放っておくわけにはいくまい。そのとき「ラーメン屋の屋号は?」との僕の質問に,先輩は答えることはなかったのだが,どうやらそれは「篠寛@出雲市駅北町」のことだと確信。
ある日曜日の午後,行って参りました。
店前に5台ほどの駐車スペースがあり,何とか一台分の空きに滑り込ませ,入店すると待つことなくカウンターに着席できました。が,僕らの後は若干の立ち待ち。
かみさんはおすすめの「塩ラーメン550円」,僕は「醤油ラーメン550円」を注文。
店内,なかなか達筆な品書きやら,こだわりやらが貼りだしてあり,麺は埼玉県の菅野製麺所から取り寄せるなど,なかなかこだわっているご様子。
で,ラーメン。
たしかに麺は山陰では見かけない良質な中太ちぢれ麺。美味い麺です。醤油はタレの甘さがやや立つが,塩はアッサリした清湯で動物系と魚介系の上品な味。こだわりを感じる美味いラーメンである。
高速使っても満足できるお味で帰路につこうとしたところ,かみさんが「せっかく出雲まで来たんやから,そのまま帰るのはもったいない」とのたまう。宣うのである。
で,30分反対方向にクルマを走らせ,紅葉シーズン真っ只中「鰐淵寺」に行く。
寺の駐車場が満車で,麓の小学校で45分待たされ,さらに小一時間山道を歩くという,嫁サービス一年分を半日で消化するような行楽であった。一年分は終わりと僕は「宣う」のである。