和とんこつ,塩や。
先日,久しぶりに鰹出汁のつけ麺を食べようと「塩や@松江市菅田町」に出掛けました。すると,店舗の入り口に張り紙が見えます。おっと,これはもしかすると,もしかしますよ!
「本日,とんこつあります」キターーーー!
もうほとんど大将の気まぐれに,自分のタイミングが合うか,みたいな塩やの豚骨。大将は久留米のド豚骨,魁龍(かいりゅう)のご出身ですから,豚骨スープはほんまに美味いです。
豚骨スープは一定の味を毎日出すことがとても難しいスープだといいます。業務用スープを使わず,毎日のスープを一からつくろうとすると,1日とった出汁を2つの寸胴にわけ,それぞれさらに豚骨を足して2日目の出汁を取り,さらに2つの寸胴に分けて品質を安定させるといいます。
ですから,個人経営のお店がスープに付きっきりで毎日の豚骨出汁をとるのはかなり困難なことなのです。大将とお母さんだけでされているお店なので,毎日の豚骨は無理ということで,タイミングが合うしかないんですよね。
とにかく,機会に恵まれ,「和とんこつ」大盛りで頂きましたよ。「和」というだけあって,魚介系出汁とあわせてあるようです。そのため,久留米系のザラッとした骨粉がドンブリの底に溜まるような濃厚さはないですが,豚骨の甘みと魚介系の香り,スッキリとした飲みやすいスープです。
塩やのとんこつに出会ったら,ぜひお試しあれ。