アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

うどんと「味の素」の関係

近くに美味しいうどん屋さんはないかと検索していると、あるブログを発見した。そこには島根県内で「さぬきうどん」を標榜するうどん店の食べ歩きが記してある(3店舗+準備中1店しかないけど)。そのなかの一文に「だしが変わったと思って店長に聞いたところ、本場にならって化学調味料をやめたから」との答えが返ってきたというものがあった。

讃岐うどんは、化学調味料にたいして寛容なんだけど…。

たしかに一般店のテーブルに化学調味料を置いている店は少ないが、製麺所タイプには結構ふつーに置いている。かの「谷川米穀店」にも置いてあったし、「生しょうゆうどん」が食べられる店で「味の素」を置く店は少なくない。中讃よりもさらに西讃にいくと、昭和の香り漂う食堂には「味の素」が欠かせない。

正直、岡山生まれの僕も、香川人の化学調味料に対する寛容さは理解にくるしむ。

僕が子どもの頃、「化学調味料は石油からできている」とかいうデマを母親が聞いてきて、家庭では一切使わなかった。グルメ漫画の元祖「美味しんぼ」でも、化学調味料については連載開始当初から徹底的に批判していたし、健康食品ブームや、ラーメンのスープに関わるイノベーションもあって、化学調味料すなわち悪である、というヒステリックなまでの状況があることはいうまでもない。

僕は、しかし、化学調味料を使っていても美味しければそれでいい。健康になりたくてラーメンを食っているわけではないから。そのくらいB級グルメには寛容なのだ。が、それにしても、うどんに「味の素」をパッとふりかけ、醤油をチャッとかけて、ズルッといくのは…むぅ。まだ、試したことがない。


【追記】
Wikipediaで調べたら「味の素」って面白い!最高!
やしきたかじん、生放送を放棄(通称:味の素事件)
→1917年頃に「味の素の原料はヘビだ」というデマが飛び、売上が激減したという出来事があった。
→「味の素の原料は人の毛髪だ」という噂が存在するが事実ではない。
→かつて「味の素の原料は石油だ」という噂が存在した。

おおっ、これだこれ。なになに。
「実際、グルタミン酸は石油由来原料のアクリロニトリルからも生成することができ、かつてはこの方法を用いて味の素が作られていた時代もあった。(つまりこの噂は事実であったわけである。)しかし、この方法では発癌性物質である「3・4ベンツピレン」が味の素に混入してしまうため、1974年から石油を原料としない別の生産方法に切り替えられたとされている。」
どっしぇー。おかんは正しかった。

http://ja.wikipedia.org/wiki/味の素