アコギな雑感

麺とアコギをこよなく愛するデザイナーのブログ

麺で納得いかんこと!

以前から麺料理で納得いかんことがある。
責任者でてこーーい的なことがあるのである。

【その1】「湯だめ」を「釜あげ」と称するうどん屋
さすがに香川県では滅多に見ないが、ブーム前、つまり1996年以前からある
「本場讃岐うどん」と称した県外のうどん専門店にはよくあること。

ちなみに…「釜あげ」とは茹でだちの麺を釜からあげて、速攻でつゆにつけて食す。
よって、注文が入るごとに生麺を湯がく必要があるので、時間も手間も掛かる。
「湯だめ」はというと、麺を釜からあげて冷水でビシッと締めたものを再度、湯に泳がせて食す。
締めた麺は、ざる、しょうゆ、ぶっかけ、かけ等の汎用性があり、手間いらず。

ブーム以前は相当ええかげんやった。
讃岐に縁もゆかりもないのにから、なんかそれっぽいという理由で
「本場讃岐うどんの店」は存在していた。もうそれだけで許せないのだが、
面倒なのか、はたまた違いを知らないのか、そういう店では「湯だめ」を「釜あげ」という。


【その2】「冷やしラーメン」といって「冷やし中華」を出す店。
僕は基本的に「冷やし中華」は、生麺買ってきてつくる家庭料理で充分だと思っている。
それで充分美味しいのだ。残念ながら「冷やし中華」のたれは、スーパーも中華料理屋も大差ない。
だから見せ場は上に乗っける具のバリエーションなのだが、麺食いの僕には「具」はなくてもいい。
だから、そとで冷やし中華を食べた、いや、食べようとしたことは一度もない。

しかし、である。
「この冷やしラーメンって、冷たいダシがかかってるん?」って、ちゃんと確認したのに、
どんぶりの下の方にゴマだれが沈んだものを出されたことがある。

こ・れ・は・なぁ、「どんぶりにいれた冷やし中華」っていうんじゃぁぁああああーー!

そもそも、本職のラーメン屋が、冷麺と冷やし中華と冷やしラーメンの違いをわかってないのである。
っつーか、わかっててやっているなら詐欺なのである。

冷やし中華」とは、小麦粉にかん水を加えたいわゆる中華麺に、醤油や酢で調味したタレをかける。
ゴマだれなどのバリエーションもあるが、ダシをほぼ使わずタレをかけるところがポイント。
この特徴が反面、味に変化をつけにくいという弱点につながる。

「冷やしラーメン」とは、中華麺を冷たいスープ(つまり、冷えたタレ+冷えたダシ)に浸した、
文字通り冷たいラーメンをいう。
山形県にある「栄屋本店」が、夏でも冬でも「冷やしラーメン」一本のほんまもんである。
仕事で山形を訪れたとき、「金魚」とかいう居酒屋で待ち合わせて、30分も早く着いてしまったので、
暇つぶしに入ったラーメン屋がこの「栄屋本店」で、後から超有名店だと知った。らっきぃ。
ほんま、うまうまです。

「冷麺」は2種類に大別されるが、どちらも小麦粉を主としない点で上記の料理とは違う料理だ。
平壌冷麺系は、蕎麦粉を使用した黒っぽい麺。小麦粉やデンプンはつなぎ程度に使われる。
咸興冷麺系は、ジャガイモ等のデンプンを主とする。盛岡冷麺のような白い麺が特徴だ。

まぁ、西日本では「冷やし中華」を「冷麺」いうてたこともあるからしょうがないけど、
冷やし中華」と「冷やしラーメン」は許されん。
「栄屋本店」にかわってお仕置きじゃっ。

その3は…またの機会じゃっ。
じゃ!